植物育成LEDは、どれを選べばいいのか迷いませんか?
「パネル型とスポットライト型、どっちがいい?」
「植物から何cm離せばいい?」
「1日何時間つければいい?」
「LUXやPPFDはどのくらい必要?」
SISU PLUS PLANTSでは、奄美大島の店舗と自宅で実際に植物育成LEDを使いながら、アガベ、パキポディウム、アデニウム、ユーフォルビア、実生株、アロイドなどを管理しています。
現在使っているライトのひとつが、
BRIM(ブリム)PANEL A 65W・温白色(3700K)
そして店舗の棚上部では、
BRIM(ブリム)COSMO 22W・暖色系(4000K)
も使用しています。
この記事では、商品のスペックだけではなく、SISU PLUS PLANTSでの12時間点灯、植物との距離、パネル型とスポットライト型の使い分け、LUX・PPFDの考え方まで、実際の育成環境とともに紹介します。

なぜ植物育成LEDを使う人が増えたのか
植物育成LEDは、ここ数年でぐっと身近な存在になりました。
その背景のひとつにあるのが、コロナ禍をきっかけとした「おうち時間」と植物人気の高まりです。
2020〜2021年には、自宅で過ごす時間が増えたことで観葉植物や家庭園芸への関心が拡大。東京都中央卸売市場のデータをもとにした第一園芸の集計では、2020年6月〜2021年5月の観葉植物の取扱数量は前年同期比118%となりました。
ただし、「コロナ禍で植物育成LEDが生まれた」というわけではありません。
LEDを使った植物栽培は、それ以前から植物工場や施設園芸などで研究・利用されてきました。
そこに、コロナ禍以降の植物ブーム、室内で植物を楽しむ人の増加、そして植物育成LEDが一般家庭でも手に取りやすくなったことなどが重なり、現在のような室内LED育成が広がってきたと考えるのが自然です。
窓から十分な光が入らない部屋でも植物を育てやすく、季節や天候による日照の変化を補いやすい。
そしてタイマーなどを組み合わせれば、「毎日ほぼ同じ時間、同じ場所で光を当てる」という管理もしやすくなります。
SISU PLUS PLANTSがLED管理を選ぶ理由
SISU PLUS PLANTSでも、店内と自宅の両方で植物育成LEDを使用しています。
理由は「LEDの方が植物に良いから」という単純なものではありません。
太陽光には、太陽光の良さがあります。
一方で、ショップでは植物を置きたい場所と、十分な自然光が入る場所が必ずしも一致しません。
以前なら「植物を販売するなら日当たりの良い場所を確保する」ということが大きな条件のひとつでした。
しかし植物育成LEDが身近になったことで、自然光が十分に入らない店舗でも、必要な光を補いながら植物を管理するという選択肢が増えました。
光量や照射距離、点灯時間を植物に合わせて調整することで、光不足による徒長を抑えながら、「販売する場所」と「育てる場所」をひとつにすることもできます。
SISU PLUS PLANTSもまさにこのスタイルです。
店頭に並べている植物は、ただ商品として置いているのではなく、販売するまでの時間も育成を続けています。
店内では植物育成LEDを設置し、スマートプラグを使って1日12時間を基本に自動で点灯・消灯。
植物の状態を見ながら、種類や大きさによってLEDとの距離も変えています。
つまり私たちにとって植物育成LEDは、
「日当たりの悪い場所を補うための照明」だけではなく、植物を育てながら販売するための設備。
植物を販売する店だからこそ、入荷してからお客様のもとへ渡るまでの時間も、できるだけ良い状態で育てていきたい。
植物育成LEDの普及によって、日当たりだけに売り場を左右されず、植物とお店が共存できる売り場づくりの可能性も広がったと感じています。
SISU PLUS PLANTSで使っている2種類の植物育成LED
SISU PLUS PLANTSでは、育成スペースに合わせて2タイプのBRIM植物育成LEDを使い分けています。
BRIM PANEL A(PL-A)65W・温白色(3700K)はパネル型。
複数の植物が並ぶ育成棚など、ある程度の面積をまとめて照らしたい場所で使用しています。
一方、
BRIM COSMO 22W・暖色系(4000K)はスポットライト型。
反射板と集光レンズを備え、店舗の一番上の棚など、狙った範囲を照らしたい場所で使っています。

基本的には、
広い育成棚 → PANEL A
棚上部や限られたスペース → COSMO
という使い分けです。
どちらが優れているというより、
「どこを、どのくらいの範囲で照らしたいのか」
からライトを選ぶようにしています。
1日12時間|スマートプラグで自動管理
SISU PLUS PLANTSでは現在、植物育成LEDを1日12時間点灯しています。
毎日手動でON・OFFするのではなく、スマートプラグを使って点灯・消灯を自動化しています。
ただし、12時間がすべての植物にとっての正解という意味ではありません。
植物の種類、季節、自然光の有無、ライトの強さなどによって必要な光環境は変わります。
この記事では、SISU PLUS PLANTSで実際に行っている管理方法として紹介しています。


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PANEL A 65Wは植物から何cm離している?
SISU PLUS PLANTSでは、すべての植物を同じ距離には置いていません。
現在のおおよその管理例は、
アガベ・子株:約20cm
アガベ・中株〜大株:約10〜15cm
パキポディウム:約20〜30cm
アデニウム:約20〜30cm
ユーフォルビア:約20〜30cm
灌木系:約20〜30cm
です。
ただし、これは「この植物なら必ず○cm」という推奨値ではありません。
同じ植物でも株の大きさ、それまで育っていた環境、季節、温度、風通しなどによって反応は変わります。
特に新しく迎えた植物や実生株は、いきなり強い光へ移さず、植物の状態を見ながら調整しています。

PPFDとLUX|SISU PLUS PLANTSの光の考え方
BRIM PANEL A 65Wの商品掲載資料には、照射距離ごとのPPFD測定データが掲載されています。
65Wモデルの掲載測定例では、照射面中央付近で、
10cm:約1387 μmol/m²/s
20cm:約765 μmol/m²/s
30cm:約409 μmol/m²/s
となっています。
同じ65Wでも、距離によって植物に届く光は大きく変わります。
また、パネル中央と端でも光量は変わります。
そのため植物育成LEDでは、
「何Wなのか」だけでなく、「どの距離でどれくらいの光が届くのか」
まで確認することが大切です。
照射距離ごとのPPFDデータが公開されていることも、SISU PLUS PLANTSがBRIM PANEL Aを使いやすいと感じている理由のひとつです。
安価なLUX照度計を1台持っておくのもおすすめ
PPFDを正確に測定できる専用機器もありますが、本格的な機器はまだ価格が高いものもあります。
そこで、家庭で植物育成LEDを使うなら、比較的安価なLUX照度計を1台持っておくのもおすすめです。
LUX照度計があると、
「棚の中央と端でどれくらい違う?」
「ライトを少し近づけたらどれくらい変化する?」
「この植物だけ暗い位置になっていない?」
といった、自分の育成環境の違いを数字で比較できます。
ただし、
LUXとPPFDは同じものではありません。
LUXは人の目が感じる明るさを基準にした指標で、PPFDは植物の光合成に利用される波長域の光子量を見るための指標です。
そのためLUXの数字をそのままPPFDとして扱うことはできません。
SISU PLUS PLANTSでは、
メーカー公表のPPFDデータ
+ LUX照度計
+ 実際の植物の変化
を組み合わせて光環境を考えています。

いろいろな植物を同じトレーで育てるから「平均」を探す
SISU PLUS PLANTSは、ひとつの植物だけを大量に育てる生産施設ではありません。
ショップでさまざまな植物を育成しながら販売しているため、ひとつのトレーの中に、
アガベ。
パキポディウム。
ユーフォルビア。
実生株。
灌木系。
など、性質の異なる珍奇植物が並ぶことがあります。

ここで難しいのが、
すべての植物にとって完璧なひとつの光量はない
ということ。
そのためSISU PLUS PLANTSでは、照度計で棚の複数箇所を測りながら、そこに並ぶ植物の光要求を考え、全体として無理のない光環境を探しています。
さらに、
節間が不自然に伸びていないか。
葉が光を求めるように伸びていないか。
逆に葉焼けや変色が起きていないか。
新しく展開する葉や株姿がどう変化しているか。
といった植物の反応も観察します。
徒長させないためにできるだけ光を確保しながら、強すぎる光によるストレスを出さない位置を探す。
同じトレーで複数種類を管理するときは、このバランスを大切にしています。
珍奇植物・観葉植物のLUX目安
ここからは、公開されている栽培資料、植物の本来の光要求、室内LEDでの栽培例などをもとに、SISU PLUS PLANTSで光環境を考える際の参考になるよう整理した白色系LED下での実用的なスタート目安です。
これは植物ごとの「正解値」ではありません。
光源のスペクトル、照射時間、株の大きさ、それまでの育成環境によって適した条件は変わります。
強い光を好むグループ
アガベ
約20,000〜50,000 lux
締まった株姿を目指す室内栽培では比較的高い光量から検討するグループです。
ただし、実生や子株、弱い光で管理されていた株はいきなり高照度にしないよう注意します。
パキポディウム
約20,000〜40,000 luxから調整
グラキリスなど、強い光を好む種類ではしっかりとした光を確保します。
ただし種類や株の状態によって調整します。
アデニウム
約20,000〜40,000 luxから調整
明るい環境を好む植物です。
光量だけでなく温度や生育状態も見ながら調整します。
中〜高照度から調整するグループ
ユーフォルビア・オベサなど
約10,000〜30,000 luxから調整
明るい環境を好みますが、弱い光で育った株を急に強光へ移すと傷む可能性があります。
徐々に環境へ慣らします。
その他の多肉・珍奇植物
約10,000〜30,000 luxをひとつのスタート目安に
種類による差が非常に大きいため、植物の原産環境や育ち方を確認して個別に調整します。
アロイド・観葉植物
モンステラ
約5,000〜10,000 luxをひとつの目安に
室内では明るい間接光を好みます。
より明るい環境に順化した株では、さらに高い光量でも育てられる場合があります。
アロカシア
約3,000〜10,000 lux程度から調整
アガベや塊根植物と同じ高照度をそのまま当てるのではなく、葉の状態を見ながら調整します。
アグラオネマ
約1,000〜5,000 lux程度から調整
比較的低い光量にも対応する植物です。
斑や葉色、品種によっても反応が変わるため、状態を見ながら明るさを確保します。
サンスベリア
約1,000〜5,000 lux程度から調整
耐陰性はありますが、「暗い場所でも枯れにくい」と「良い姿で成長する」は同じではありません。
成長させたい場合は適度な明るさを確保します。
※上記LUXは、植物学的に定められた絶対的な適正値ではありません。白色系LEDを使った室内管理で照度計を活用するときのスタート位置として、公開されている光要求・栽培資料・室内育成例をもとに整理した目安です。
LUX表より大切なのは「自分の環境で記録すること」
ここが一番大切です。
たとえば同じ「20,000 lux」でも、
光源のスペクトル。
1日の照射時間。
自然光が入るか。
植物との距離。
温度。
風。
水やり。
用土。
これらが違えば植物の反応も変わります。
だから、インターネットで見つけた「○○は30,000 lux」という数字に自分の植物を無理に合わせるのではなく、
まず目安から始めて、自分の環境で植物を観察する。
これをおすすめします。
照度計で現在のLUXを測って記録しておけば、
「この位置では徒長した」
「少し近づけたら株が締まってきた」
「この位置では葉焼けした」
といった経験を、感覚ではなく数字と一緒に残せます。
それが積み重なると、
自分の家・自分のライト・自分の植物に合ったLUX
が少しずつ分かってきます。
SISU PLUS PLANTSでも、さまざまな植物を同じ棚で育成しながら、この考え方で光環境を調整しています。
PANEL AとCOSMO、どちらを選ぶ?
SISU PLUS PLANTSで実際に両方を使っている経験から考えると、
複数の植物を育成棚でまとめて照らしたい
→ BRIM PANEL A
限られた範囲や数鉢を狙って照らしたい
→ BRIM COSMO
という考え方から始めると選びやすいと思います。
植物育成LEDそのものから選ぶのではなく、
「自分の育成スペースをどう照らしたいか」から選ぶ。
これが、実際に両方を使って感じているポイントです。
SISU PLUS PLANTSで使用している植物育成LED
BRIM PANEL A
PL-A・65W・温白色(3700K)
複数の植物をまとめて管理する育成棚を中心に使用しています。
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BRIM COSMO
22W・暖色系(4000K)・ブラック
棚上部など、狙った場所を照らしたい環境で使用しています。
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※商品仕様や販売されているバリエーションは変更される場合があります。購入時には販売ページでW数・色温度などの仕様をご確認ください。
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。リンクを経由して商品を購入された場合、当サイトに紹介料が入ることがあります。
まとめ|数字を測って、最後は植物を見る
SISU PLUS PLANTSでは、
PANEL AとCOSMOの使い分け
1日12時間の点灯
植物ごとの照射距離調整
メーカー公表のPPFDデータ
LUX照度計による実測
を組み合わせて植物を管理しています。
でも、最終的な判断材料は数字だけではありません。
新芽がどう動いているか。
葉色は変わっていないか。
節間が伸びていないか。
株姿は締まっているか。
葉焼けしていないか。
植物が見せる変化を観察しながら調整します。
メーカーのデータを参考にする。
LUXを測る。
記録する。
そして植物を見る。
植物育成LEDを使うとき、この繰り返しが自分の育成環境に合った光を見つける近道だと考えています。
SISU PLUS PLANTSではこれからも実際の育成を続けながら、植物ごとのLUXや育成結果についても記録していきます。
【内部リンク:アデニウム・アラビカムの育て方】
参考資料
・BRIM PANEL A(PL-A)製品情報・PPFD測定資料
・BRIM COSMO製品情報
・Iowa State University Extension「Supplemental Light for Indoor Plants」
・University of Minnesota Extension「Lighting for indoor plants and starting seeds」
・University of Maryland Extension「Lighting for Indoor Plants」
・North Carolina Extension「Adenium obesum」
・South African National Biodiversity Institute「Euphorbia obesa」
・Mississippi State University Extension「Care & Selection of Indoor Plants」
※点灯時間・照射距離・植物の配置・LEDの使い分けについては、SISU PLUS PLANTSの店舗および自宅での実際の管理記録をもとにしています。
※LUXの目安は絶対的な栽培基準ではなく、各資料の光要求や室内栽培例を参考に、白色系植物育成LEDを使用するときのスタート位置として整理しています。



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