細かな葉と、少しずつ表情を変えていく幹。
センナ・メリディオナリス(Senna meridionalis)は、成長する姿を長く楽しみたくなる植物です。
SISU PLUS PLANTSでは、2025年6月2日に購入した種から育て始めました。
播種(はしゅ/種をまくこと)から3日目に発芽を確認。
その後は奄美大島で育て、2026年5月ごろまでは屋外、その後はSISU PLUS店内の植物育成LED環境で管理しています。
この記事では、
・センナ・メリディオナリスの水やり
・日当たりと置き場所
・冬の落葉と休眠期
・奄美大島での冬越し
・本州など冬が寒い地域での冬越し
・種から育てる実生方法
・剪定して盆栽風に仕立てる楽しみ方
・播種から現在までの成長
について、一般的な栽培情報とSISU PLUS PLANTSでの実際の育成記録を分けながら紹介します。
「センナを買ってみたいけれど、ちゃんと育てられるかな?」
そんな方にも分かりやすいようにまとめました。
※植物の育ち方や水やりの頻度は、気温・日照・風通し・鉢・用土・株の状態によって変わります。SISU PLUS PLANTSの水やり頻度は、奄美大島にある当店での実例としてご覧ください。

センナ・メリディオナリスとは?
センナ・メリディオナリス(Senna meridionalis)は、マメ科センナ属の植物です。
Royal Botanic Gardens, KewのPlants of the World Onlineでは、マダガスカル原産の低木または樹木で、主に季節的に乾燥する熱帯地域に生育する植物として記録されています。
「実生(みしょう)」とは、種から育てた株のこと。
SISU PLUS PLANTSで販売している今回の株も、2025年6月2日に種をまいたところから育てている実生株です。
センナ・メリディオナリスの魅力は、細かな葉だけではありません。
小さな種から発芽して枝を伸ばし、年月とともに幹肌や樹形が変わっていく。
その成長過程を楽しめるところも、この植物のおもしろさです。

日当たり・置き場所
SISU PLUS PLANTSでは、今回紹介している株を2026年5月ごろまで奄美大島の屋外で育てていました。
その後はSISU PLUS店内へ移動し、現在は植物育成LEDを使用して管理しています。
植物育成LEDを使う場合も、ただライトを近づければいいわけではありません。
光の強さ、植物との距離、照射時間などを見ながら調整することが大切です。
SISU PLUS PLANTSで実際に使用している植物育成LED、照射距離、LUX(ルクス/人の目で感じる明るさの目安)、PPFD(植物が光合成に利用できる光の量を表す指標)については、別の記事で詳しく紹介しています。
【内部リンク:植物育成LEDの選び方|BRIM PANEL A・COSMOを実際に使った照射距離・LUX・PPFD管理】
水やり|SISU PLUS PLANTSでは現在約4日に1回
現在の株はプレステラ90で育てています。
SISU PLUS PLANTSの現在の環境では、およそ4日に1回を目安に水やりしています。
ただし、
「センナ・メリディオナリス=4日に1回」
と覚えないでください。
これは、
・プレステラ90
・SISU PLUSの配合土
・店内LED環境
・奄美大島の気候
・現在の株の状態
で育てているSISU PLUS PLANTSでの実例です。
同じセンナでも、大きな鉢と小さな鉢では土の乾き方が違います。
風通しの良い屋外と室内でも違います。
そのため、水やりは「○日に1回」と日数だけで決めず、土の乾き方と植物の状態を見ながら調整することが大切です。
奄美大島での冬越し|12月末ごろから落葉
ここからは、SISU PLUS PLANTSがある奄美大島で実際に育てた記録です。
当店のセンナ・メリディオナリスは、12月末ごろから少しずつ葉を落とし始めます。
冬になって落葉しても、SISU PLUS PLANTSでは完全に断水していません。
暖かい時期は現在およそ4日に1回ですが、寒さが強くなる1〜2月ごろは、株と用土の状態を見ながら、
およそ1週間に1回
まで水やりの間隔を延ばしています。
これが、SISU PLUS PLANTSで実際に行っている奄美大島での冬越しです。
冬でも植物の状態を確認し、土の乾き方を見ながら管理しています。
※「冬も週1回」が全国共通の育て方という意味ではありません。冬がもっと寒くなる地域では、管理方法が大きく変わります。
本州など冬が寒い地域での冬越し|休眠したら水を大幅に減らす
本州など冬の気温が低くなる地域では、センナ・メリディオナリスが落葉し、休眠期(きゅうみんき/寒さなどによって成長がほとんど止まる時期)に入ることがあります。
国内のセンナ・メリディオナリスの栽培情報を複数確認すると、冬の管理方法には、
・冬は断水する
・月1回程度、ごく少量の水を与える
・月1〜2回程度に減らす
・霧吹きや少量の水で管理する
などの違いがあります。
つまり、冬の水やりには「全国共通で○日に1回」という正解があるわけではありません。
ただし共通しているのは、
落葉して休眠に入ったら、生育期より水やりを大幅に減らす
という考え方です。
完全に落葉して成長が止まっている場合は、断水〜月1、2回程度のごく少量をひとつの参考範囲として、室温・用土・鉢・株の状態に合わせて調整します。
特に気温が低い時期は、土が長い間湿ったままにならないよう注意します。
春になって暖かくなり、新芽が動き始めたら、植物の様子を見ながら少しずつ水やりを増やしていきます。
冬越しで迷ったら、まず見るところは3つです。
「葉が残っているか」
「新芽や枝が動いているか」
「土がどのくらいの速さで乾いているか」
カレンダーだけではなく、目の前の植物を見ながら水やりを変えていきましょう。
センナ・メリディオナリスを種から育てる|SISUの実生記録
ここからは、SISU PLUS PLANTSで実際に行った実生記録です。
現在販売しているセンナ・メリディオナリスは、購入した種子から育てました。
播種日:2025年6月2日
播種前|希釈水に約12時間
播種前に、メネデールとベンレートを使用した希釈水へ種子を約12時間浸けました。
その後、種子の先端をごく薄く爪切りで切ってから播種しています。
これはSISU PLUS PLANTSで実際に行った方法です。
種の先端を薄く切った理由
硬い種皮を持つ種子では、
scarification(スカリフィケーション/傷処理)
という方法が使われることがあります。
難しく聞こえますが、
硬い種の皮に小さな傷をつけて、水を吸いやすくする方法
です。
SISU PLUS PLANTSでは、種の内部を傷つけないよう注意しながら、先端をごく薄く切りました。
ただし、深く切りすぎると種子そのものを傷つける可能性があります。
また、今回使用したメネデールやベンレートによってセンナ・メリディオナリスの発芽率が上がった、と断定するものではありません。
ここではSISU PLUS PLANTSが2025年6月2日に実際に行った播種方法として記録しています。
播種時に実際に使用したもの
【Amazon商品リンク:メネデール】
【Amazon商品リンク:ベンレート】
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。リンクを経由して商品を購入された場合、当サイトに紹介料が入ることがあります。
用土|SISU PLUSのパキポディウム用配合土を使用
播種には、SISU PLUS PLANTSでパキポディウムの育成に使用しているオリジナル配合土を使いました。
現在も基本となる用土は変えていません。
SISU PLUS PLANTSでは、すべての植物を同じ土で育てているわけではありません。
植物の性質に合わせて用土を変えています。
なぜ植物によって土を変えるのか、実際に使っている配合については別の記事で詳しく紹介する予定です。
【内部リンク予定:SISU PLUS PLANTSが植物ごとに用土を変える理由】
発芽|播種後3日目から14日ごろに多く発芽
今回のセンナ・メリディオナリスは、播種後3日目に発芽を確認しました。
また、センナ・メリディオナリスは、播種後3日目から14日ごろまでの期間に発芽することが多いようです。
ただし、発芽まで14日以上かかる場合もまれにあります。
そのため、播種後14日を過ぎたからといって、すぐに発芽をあきらめる必要はありません。
発芽までの日数は、種子の状態、温度、水分、播種環境などによって変わります。
ここで紹介している発芽時期は、SISU PLUS PLANTSでの育成記録や、販売時の目安としてご参考にしていただければ幸いです。
「センナ・メリディオナリスは必ず3日で発芽する」
という意味ではありません。
約3日で発芽したという記録と、3日目から14日ごろに多く発芽するという目安を分けて考えることが大切です。
こうした発芽記録を残しておくと、次に種をまいたときの比較にも使えます。
播種から約1年4か月|現在のセンナ・メリディオナリス
2025年6月2日の播種から、2026年10月現在で約1年4か月。
現在もプレステラ90で育てています。
【写真:現在のセンナ・メリディオナリスを上から見た株姿|代替テキスト:播種から約1年4か月育てたセンナ・メリディオナリス実生株】
小さな種だった植物が発芽し、奄美の夏と冬を経験しながら枝葉を伸ばしてきました。
現在は葉だけではなく、幹肌にも少しずつ変化が見られます。

発芽した。
新しい葉が出た。
冬になって葉を落とした。
暖かくなって、また動き始めた。
そんな変化を自分の目で見られるのも、実生(種から育てた株)の楽しさだと思います。
剪定して盆栽風に仕立てる楽しみ方
センナ・メリディオナリスは、そのまま自然に伸ばして育てるだけでなく、剪定(せんてい/枝や幹を切って樹形を整えること)をしながら、自分好みの姿に仕立てていく楽しみもあります。
ある程度株が育ったら、株が元気に成長している時期を見ながら、低い位置で思い切って**強剪定(きょうせんてい/枝や幹を大きく切り戻すこと)**する仕立て方があります。
低い位置で切り戻すことで、そこから出てくる新しい枝を育てながら、樹形を作っていきます。
さらに、その後も伸びた枝を必要に応じて切り詰めることで枝分かれを促し、少しずつ枝数のある姿へ仕立てていくことができます。
目指すのは、ただ上へ高く伸ばす姿だけではありません。
低い位置に枝を増やし、幹と枝のバランスを見ながら、低重心の盆栽のような樹形へ育てていく。
これもセンナ・メリディオナリスを長く育てる楽しみ方のひとつです。
剪定したあとにどこから新芽が出るのか。
どの枝を残し、どの枝を切るのか。
毎年の成長を見ながら枝を切り詰めていくことで、自分好みの枝ぶりへ少しずつ近づけていく楽しさがあります。
ただし、まだ十分に育っていない小さな株や、冬の休眠期(成長がほとんど止まっている時期)に無理な強剪定をするのではなく、株の状態と季節を見ながら行います。
SISU PLUS PLANTSでも、株の成長に合わせて剪定・仕立てを行い、その後どのように枝分かれしていくのかを記録していく予定です。

SISU PLUS PLANTSでは育てながら販売しています
SISU PLUS PLANTSでは、植物を仕入れて並べるだけではなく、販売している間も植物を育てています。
今回のセンナ・メリディオナリスも、2025年6月2日に種をまいたところから育成が始まりました。
屋外での成長。
奄美での冬越し。
そして現在の店内LED管理。
そうした時間も、この株の履歴のひとつです。
通販では、この記事で紹介しているセンナ・メリディオナリスをはじめ、SISU PLUS PLANTSで実際に管理している植物をご覧いただけます。
【ボタン:販売中のセンナ・メリディオナリスを見る】
※植物は現物販売のため、売り切れている場合があります。その場合はSISU PLUS PLANTS通販サイトから現在販売中の植物をご覧ください。
まとめ|センナ・メリディオナリスは育っていく時間も楽しい
センナ・メリディオナリスは、細かな葉だけでなく、年月とともに変化する幹や樹形も魅力の植物です。
SISU PLUS PLANTSでは、
2025年6月2日に播種
↓
播種後3日目に発芽を確認
↓
播種後3日目から14日ごろに多く発芽
↓
奄美大島の屋外で育成
↓
冬には12月末ごろから落葉
↓
2026年5月ごろから店内LED管理
↓
2026年10月現在も育成中
という過程を実際に見てきました。
さらに、ある程度育った株は剪定しながら枝を作り、低重心の盆栽風の姿へ仕立てていく楽しみ方もあります。
種から育て、冬を越し、枝を増やし、自分の好きな樹形へ。
長い時間をかけて変化を楽しめることも、センナ・メリディオナリスの魅力です。
育て方を調べると、たくさんの数字や方法が出てきます。
でも大切なのは、「○日に1回」という数字だけを覚えることではありません。
葉があるのか。
成長しているのか。
土は乾いているのか。
今は暖かいのか、寒いのか。
目の前の植物を見ながら、その時に必要な管理へ変えていくことです。
これからもSISU PLUS PLANTSで育てながら、季節ごとの変化や剪定後の枝分かれ、新しく分かったことをこの記事に追記していきます。
センナ・メリディオナリスをこれから育ててみたい方の参考になれば嬉しいです。
参考資料
・Royal Botanic Gardens, Kew — Plants of the World Online「Senna meridionalis (R.Vig.) Du Puy」
・国内園芸店・センナ・メリディオナリス栽培情報(生育期・休眠期・冬季の水管理を比較参照)
・SISU PLUS PLANTS 育成記録(2025年6月2日播種〜2026年10月現在)



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